ごあいさつ

最初はわずかな生徒数でスタートしたSSPフラメンコ教室。おかげさまで今では、東京、千葉、福岡、大分でも教室を主宰させていただいています。11年目を迎えた今年、初心に戻るつもりでSSPフラメンコ教室をリスタートしたいと思い、ホームページを作ることにしました。

私が始めた頃、フラメンコは今ほど広く親しまれた踊りではなく、むしろマイナーな踊りだったと言えます。フラメンコと言えば、薔薇を咥えてカスタネットを鳴らす…そんな固定したイメージで捉えられていた頃もありました。それが何年か前に空前のフラメンコブームが起き、どこのカルチャーセンターでもフラメンコ教室ができて生徒さんが増えました。今では、日本のフラメンコ人口はスペインについで第2位。日本にもしっかり定着したということではないでしょうか。

私の教室の生徒さんも、「珍しいから」とか、「ちょっとだけ経験してみようかな」くらいの気持ちで始めた方がほとんど。それが今ではフラメンコの魅力に取り憑かれ、「自分がこんなに続けるとは思わなかった」と長く踊り続けている方が数多くいらっしゃいます。
教室を始めていろんな生徒さんに出会いました。結婚・出産を経て再び踊り始めた人、新幹線を使ってまで遠くから通ってくる人、そして一度は本格的な舞台で踊ってみたいと70歳(!!)を過ぎて始めた方もいらっしゃいました。発表会当日、その方は舞台袖で疲れて座っていたのですが、自分が踊る番がくるとスッと背筋を伸ばし、舞台に出ていかれました。そんな出会いの中で私も踊り手として、そして指導者として、いろんなものを感じ、成長しているように思います。

SSPスペイン舞踊教室の主役は生徒の皆さんです。フラメンコを通じて身体的にも精神的にもいろんなことを感じ、成長してもらえればと思います。私にできるのは、皆さんが楽しく踊れるようお手伝いすることだけ。そのためにも私自身がもっと精進していきたいと思っております。

松尾美香プロフィール

幼少よりクラシックバレエを始め、17歳よりジャズダンスを学ぶ。日本女子体育短期大学、舞踊専攻科に入学。さまざまな舞踊を幅広く学びながら、人体美学・運動生理学・栄養学などの理論のほか教職課程も取得し、指導法についても学ぶ。1988年、カルチャーセンターでフラメンコを始め、1991年、小松原庸子スペイン舞踊研究所に入所。小松原庸子の指導のもと、ルイス・オルテガ、クリージョ、マリベル・ガジャルド、ロラ・グレコなどスペイン国立バレエ団のトップスターにも師事する。1997年に舞踊団員としてカルチャースクールでの教授活動を始め、東京・神奈川・福岡などで数多くのカルチャーセンターの講師を務める。舞踊団定期公演をはじめ、民音、光藍社などの全国ツアー、スペイン・シンガポール・ブラジルなどの海外公演、 藤原歌劇団オペラ「カルメン」「椿姫」への客演など、数々の舞台活動の傍ら東京、千葉、福岡、大分に教室を主宰し、後進の育成とフラメンコの普及にも情熱を注いでいる。

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